2006年06月30日

藤枝徳三「口語の一敬語法に就いて」

『国語国文』10‐2(1940)
「お〜になる」

藤枝徳三氏は昭和16年没。

藤枝・一敬語.pdf
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藤枝徳三「動詞ウ音便の一考察」

『国語国文』10‐9.10(1940年9月10月)

藤枝徳三氏は昭和16年没。

藤枝ウ音便.pdf
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2006年06月29日

林義卿『諸體詩則』

諸體詩則
二卷
林義卿 著
林義卿、字は周父、東溟と號し、周介と稱す、長門の人、少時山縣周南に師事し、州學明倫館に寓す、年十三にして、擧げられて生員となる、世に同門の士、和智棣卿、瀧長榿と竝べ稱して、山縣門の三傑とす、後ち京攝の間に在りて講読を業とし、專ら徂徠の學を鼓吹せり、晩に江戸に出で、老莊の學を爲し、紫碧仙叟と號し、詩酒優游以て歿す、時に安永九年九月二十五日なり、享年七十二。
此書は、〓園一派の詩を作るものゝ爲めに法式を論じ、明詩の唐詩に淵源せるを述べ、詩體詩法命題句法等、凡そ二十三項に分ちて設明せり、其の載する所は、概ね古人の所説を抄撮したるものにして、別に創見あるに非ず。

諸體詩則.pdf


卷之上
 詩門
 詩體
 命題
 造語
 雙字
 用事
 沿襲
 明詩
 詩法
 句法
 下字
 壓韻
 屬封
 音韻
卷之下
 四言古詩
 賦
 楚辭
 樂府
五言古詩
 歌行
 律詩  
 五言律詩
 七言律詩
 排律
 絶句
 五言絶句
 七言絶句
 書品
 附載
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2006年06月28日

中根淑『詩窗閑話』

詩窗閑話
一卷
中根淑著
中根淑、字は君艾、小字は造酒、香亭と號す、本姓は曾根、幼にして中根氏に養はる、徳川氏の季、仕へて監曹より歩兵指揮官に遷る、明治の初め、徴されて陸軍參謀局に出仕し、尋いで陸軍少佐に任じ、病を以て職を辭し、家居すること數年、文部省編輯官と爲り、又數年にして罷め去る、是れより復た世に出でず、日に文墨を弄して以て自ら樂む、大正二年一月二十日、駿州興津の寓に歿す、享年七十有五、著す所の書數種あり、其の詩文集五卷、香亭藏草と名づく、詩窗閑話は其第五卷とす。
此篇は、或は韻學を説き、或は古人の詩の句法字法等に就きて、一々典據を引きて之を論ぜり、其説く所的確にして、皆前人の道はざる所、近人の詩話中に在りて稀れに觀る所とす。


詩窗閑話.pdf

大兒小兒
東坡誤用地名人名
傾城 傾國


文字倒用
不上船

狙公
鮑明遠
唐宋名家詩文字異同
非意相干
無題
杜詩用字之妙

〓地
口占
張文濳中興碑之句
閑事
爾汝動植
揮杯

〓作判

詩句省孛
短句長句

孟浩然洞庭詩
孟王李杜年代
孟王李杜交誼
祖道
應詔 應令 應教
韻學
平上去入
平上去入
冫音
三岔驛詩
歸來河水笑洗刀
朝陽

櫻樹
文字有典故

杜牧赤壁詩

無籍在
邦人用籍在宇
咽不流
用古典換字
王右軍之書
東坡石鼓歌
華清宮詩
賈島詩缺推敲
沈文卿詩
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滕太冲『太冲詩規』

太冲詩規
一卷
滕太冲著
此書は初心の者に作詩の法を教へんが爲に撰述せられたるものにして、其の説く所は五七絶に止れり、末尾に五律以下の諸體の句法は後に書くべしとあれば、別に又た撰述する所ありしならん、然れども今此書に載する所の十論は、五七絶を主として述べたれども、之を律詩に古體に應用することを得べし、
卷末に著者の墓碣を掲げたれば、竝に略傳を省けり但し本書及墓碣文は第八高等學校敏授藤塚鄰氏の所藏にして、今其承諾を得て本叢書に收めたり。

太冲詩規.pdf

太冲詩規目次
 五言絶句權輿 一
 五言絶近體 三
 五言詩格 四
 五言結構 六
 讀詩家書惡論上 七
 讀詩家書惡論下 一〇
 七言絶權輿竝詩格 一七
 七言絶句結構 二一
 置身開天論 二七
 不讀書人能詩論 二九
 貴氣論 三一
 古人體裁論 三三
 下詩語論 三六
 起結論 三八
 著題論 四〇
 詩意論 四二
 論倭與唐詩 四五
  右十論
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清田絢『藝苑談』

藝苑談
一卷
清田絢著
此書は、本叢書第六卷に收めたる藝苑譜と共に、著者が學術詩文に關する談を録したるものなり、并せ看ば發明する所多からん、但此書に於いては、當時學者の輕薄の風を規誡する之と多しとす。
藝苑談.pdf
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友野霞舟『錦天山房詩話』下

錦天山房詩話 二冊 收下册
解題は前卷に見えたり。

友野〓著

錦天山房詩話2.pdf

錦天山房詩話下冊目次
安藤煥圖 卷四十一
山縣孝孺
平玄中
太宰純
越智正珪
服元喬 卷四十二
服元雄 卷四十三
高維馨 卷四十四
谷友信
鵜孟一 卷四十五
石正猗
鷹見正長 卷四十六
岡井孝先
千葉玄之
平義質 卷四十七
板倉九
板倉安世
土屋昌英
墨昭猷
鳴鳳卿
菅正朝
瀧正榿
宇惠
和知棣卿 卷四十八
山根清
由根道晉
白石榮
平賀義憲
守屋煥明
湯淺元禎 卷四十九
富逸 卷五十
田良暢
餘承裕
宇鼎 卷五十一
宇鑒
澤村維顯 卷五十二
三浦晉
高彜
鳥山輔寛 卷五十三
益田助 卷五十四
江兼逋
東龜年 卷五十五
丘融
野本公臺
五味國鼎 卷五十六
安脩 卷五十七
川治義豹 卷五十八
繩維直
陰山雍 卷五十九
秋山儀 卷六十
藪愨 卷六十一
池邊匡卿 卷六十二
原偉文 卷六十五
尾芝質
平義綱
小西績
白木彰
滕義鄰
山田君豹 卷六十六
宮重信義
岡長祐
小瀬良正
石川正恆 卷六十七
上柳美啓
小栗元〓 卷六十八
福世謙
香山彰
伊藤縉 卷六十九
江村綬
清絢
李長孺 卷七十
龍公美 卷七十四
葛張 卷十七
孔文雄
元維寧 卷七十八
南宮岳
紀徳民
伊藤一元 卷七十九
赤松鴻
井逋煕
皆川愿
宮崎奇
中井積善
篠崎應道
片山猷
柴邦彦 卷八十
尾藤孝肇 卷八十一
古賀樸
西山正 卷八十二
頼惟柔 卷八十四
頼襄 卷八十五
樫田命眞 卷八十六
鈴木恭
市河世寧 卷八十七
菅晉帥 卷八十八
山村良由 卷九十
石作貞
佐佐木俊信
脇長之 卷九十一
松山造 卷九十三
岡部正懋 卷九十四
淺野長泰
香川弘
荒木田興正 卷九十八
北條讓 卷一百
伊藤幸猛
清原雄風
文之
寂本 卷一百一
道成
法霖
日政 卷一百二
日可
釋元皓 卷一百三
原資
義寛 卷一百四
大龍 卷一百五
顯常 卷一百六
釋慈周 卷一百七
志岸 卷一百九
敬雄
元明
井上氏 卷一百十
多田氏
尼元總
尼正慶
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糸井翼『辨藝苑〓莠』

辨藝苑〓莠
二卷
糸井翼著
糸井翼、字君鳳、榕齋と號す、通稱は九兵衞、出羽秋田の人なり。
此書は松村九山の藝園〓莠を反駁せんが爲めに作られしなり、故に辨藝園〓莠と名づけたり、(辨の字は言に從ふ字を用ふべし、今姑く刻本に從ふ)榕齋は九山を壓服せんことを期し、言々爭氣あり、されど甲論乙駁の際、各自ら藝園に補ふ所のもの少しとせず、九山の書は、文化八年辛未正月に出版せしが、此書は田代醒齋の序に、文化辛未十一月と署し、頃者刻成とあれば、九山の書の出づるや、榕齋は直ちに此書を著はせしなり(文化九年壬申春二月江戸文刻堂刊行)
辨藝苑〓莠.pdf
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友野霞舟『錦天山房詩話』

錦天山房詩話
二冊收上册
友野〓著
友野〓.字は子玉、霞舟と號す、幼名は安太郎、雄助と稱す、江戸の人、昌平黌の教官たり、天保弘化の頃、命ぜられて甲府徽典館の學頭と爲る、館の教則は皆其の手に成れり、嘉永二年六月二十四日歿す、享年五十有八、谷中宗林寺に葬る、詩集あり.奉檄集、借緑軒集、西咲集、及び峡役遺稿の四つに分てり。
此篇は、煕朝詩薈に就きて、其の列擧せる所の詩を省きて、作者の小傳と諸家の評論及び霞舟の詩話とを探録して、上下二册とせしものなり、煕朝詩薈は.霞舟が林大學頭輝(復齋)の命を受けて、二十年の星霜を費し、刻苦勵精して成したるものにして、體を朱竹地の明詩綜に取れり、故に始めは熈朝詩綜と名づけたりしが、後に煕朝詩薈と改めたり、全部一百十卷にして、上は源義直・頼宣・光圀の諸公より、伊逹政宗細川藤孝等の武人に及び更に藤原惺窩・林羅山・石川丈山・木下順菴・物徂徠・伊藤仁齋の儒先より、近世の柴栗山.古賀精里・頼春水・頼山陽等に至るまで、無慮二百餘家の所作を列し、一々之れが小傳を附し、各家の評論を哀録し、最後に錦天山房詩話と題して、自家の所見を掲げたり(錦天山房とは霞舟の齋號なり、)實に我邦未嘗有の一大詩史なり、原書は寫本にて、紅葉山文庫の舊藏に係り、今、内閣文庫に在り、而して霞舟自筆の原稿本は、今尚ほ曾孫森田實氏の家に之を保管せらる、余今此篇を本叢書に收むるに際し、森田氏に就いて其書を借り、以て之を校訂せり、卷頭に掲げたる寫眞は、即ち是れなり。
錦天山房詩話.pdf

錦天山房詩話上册
源義直 卷一
源頼宣
源光圀
藤原政宗 卷二
源藤孝
藤原治茂
藤原肅 卷四
豐臣勝俊
菅玄同
松永遐年
堀正意
那波觚
那波守之
永田道慶
板阪如春
林忠 卷五
林信澄
林恕 卷六
林靖 卷七
林愨 卷八
林〓
林〓 卷九
林懲 卷+
林懋
林愿
林〓
林信有
林志
林信隆
石川凹 卷十一
人見壹 卷十二
人見節
人見沂
佐藤〓
菊地東匂 卷十三
菊地武雅
中江原 卷十四
熊澤伯繼
山崎嘉
米川一貞
藤井臧
仲村之欽
貝原篤信
宇都宮三近
三宅重固
三輪希賢
朱之瑜 卷十五
陳元贇
何倩
洪浩然
李全道
田付圖方 卷十六
淺井忠
澁谷方均
安東守約 卷十七
安東守經
村上友〓 卷十八
伊藤宗恕
熊谷立閑 卷十九
仲村興
渡邊宗臨 卷二十
笠原龍鱗 卷二十一
餘澄 卷二十二
莊田靜
大高坂季明
五井純禎
堀正修
堀正超
寺田革
森尚謙 卷二十三
安積覺
大串元善
松平義堯 卷二十四
徳力良弼
伊藤維〓 卷二十五
伊藤長胤 卷二十六
伊藤長堅
荒川秀 卷二十七
小河成章
北村可昌
大町質
蔭山元質
松岡成章
松下見櫟 卷二十八
木村之漸
奧田士亨
大井守靜
木下貞幹 卷二十九
木下圀堅
新井君美 卷三十
室直清 卷三十一
高玄岱 卷三十二
高但賢
三宅正名
三宅緝明
三宅維祺
服部保庸
向井三省
兒島景范
西山順泰 卷三十三
榊原玄輔
榊原延壽
南部草壽
南部景衡
南部昌明
南部景春
祗園瑜 卷三十四
雨森東 卷三十五
松浦儀
石原學魯
岡島逹
岡田信威
堀山順之
梁田邦彦 卷三十六
桂田義樹 卷三十七
湖岳
細井知愼 卷三十八
柳里恭
岡島璞
中野繼善
水足安方
中根若思
伊藤祐之 卷三十九
物茂卿 卷四十
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小田切良知「明和期江戸語について その上方的傾向の衰退」

明和期江戸語について
  その上方的傾向の衰退

國語と國文學 第二十卷(1943)第八號

小田切良知*

   内容大概
一、江戸語發始の時期としての明和期
 その資料
 咄本の資料としての價値についての檢討
二、江戸語の本質−東西方言の對峙競爭
  ダ・カラについて
三、
 指定のダ・ジャの對峙
 形容詞の連用形のウ音便形とク形との對峙
 理由表現のカラとニヨッテ・ホドとの對峙
 ハ行四段動詞の連用形の促音便とウ普便との對峙
 打消のナイ・ヌの對峙
四、右以外の對峙について
 未來の言ひ方
  (一)下一段 (二)加變 (三)左變
 命令の言ひ方
  (四)上一段 (五)下一段 (六)加變 (七)左變
 活用の形について
  (八)讀ませたと讀ました
五、結論
六、明和期洒落本の口語資料としての債値の檢討。
七、鷄肋録。
明和期江戸語.pdf
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2006年06月27日

松邨良猷『藝園〓莠』

藝園〓莠

二卷
松邨良猷著
此書は山本北山の作文率、及び孝經樓詩話の謬説を論駁せんが爲めに作りしものにして、前に掲げだる詞壇骨〓と竝べ看るべきものとす.(文化八年辛未正月江戸履山堂發行)

藝園〓莠.pdf
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松邨良猷『詞壇骨〓』

詞壇骨〓

一卷
松邨良猷著
松邨良猷字は公凱、九山、又は栖雲と號す、越前大野藩の醫官なり、文政五年五月十三日歿す、卷末に碑文を載せたれば、茲には行實を略せり.此の碑文は舊大野藩士石川三吾君が、特に九山の墓石に刻せるものを寫して、贈られしものなり.
此書は、山本北山の著はす所の作詩志〓.作文志〓の二書の誤りを抉摘せんが爲めに作りしなり、劈頭先づ山田正珍の作詩志〓の序を論じ、次に志〓の本文に就いて論駁したり、作文志〓に對しては、議論正體を失はずと曰ひ、有用の書と曰ひ、肯綮に中ると曰ひ頗る北山の議論に贊同せるも、北山の譯文に對しては、頗る攻撃を試みたり、要するに九山の言ふ所根據あり、取るべき所多し、然れども九山は、北山の傲岸なるを惡む、故に必ず勝たざれば巳まずとするの氣象筆墨の間に見はる、是を以て往々強詞を以て人を壓せんとする所あり、是れ讀者をして慊焉たらざらしむる所以なり、此の書を著したる顛末は次に載せたる藝園〓莠下卷第六頁に詳なり、其の言に據るに此書は當時未だ印行せずといふ、故に世に存するもの極めて稀れなり、今、余が家に藏する所のものは九山の自筆本にして且つ「松邨氏」といふ藏印を押せり。

詞壇骨〓.pdf
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山本北山『作詩志〓』

作詩志彀
一卷
山本信有著
山本北山は、一生、袁中郎の清新を唱へて,李王七子の摸擬剽竊を排撃し、此書及び作文志轂を作りて、大にその所見を披瀝せり、李于鱗は、唐詩を剽竊し、徂徠南郭の徒は又た明詩を剽竊し、以て風雅の正聲となせり、北山は一々これを抉摘して、復た完膚なからしむ、附録には、物服二子の詩文を糾彈せり。
北山の略傳は、孝經樓詩話(本叢書第二卷)の解題中に載せたり。
作詩志〓.pdf

仄起平起
起承轉合

拗體
排律
絶句
聯句
詩餘
押韻
格調
剽襲詩十首
性靈
清新詩十五首
天門中斷
絶句解
蘭陵美酒
徂徠詩誤
唐詩歸
瀟湘何事
宮女如花
懐中自璧
諸家本集
唐詩選
秋浦歌
洛陽道
秦時明月
巳見寒梅發
漢國山河在
澹浪詩話
三家詩話
徂徠不知詩道
體裁
含蓄發露
言志詩
老杜詩
三家絶句
春臺南溟命題杜撰
列朝詩集
擬議成變化
元美定論
世論不知韓袁
佳詩暗合
中郎集
絶句解拾遺
幸不幸
〓園泌園
詩變總論

 附録
徂徠文章謬誤
南郭文章謬誤
南郭詩誤
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久保善教『木石園詩話』

木石園詩話   一卷      久保善教著
 此書は詩は三百篇に淵源することより、唐宋元明各代各種の風格あるを論じ、我邦の詩の始めより、徂徠南郭等の詩風に論及せり、大要宋詩に左袒するものゝ如し、其の他、作詩者の心得とすべきことを雜然と論じだり、且同時の名家又は同藩知友の作を録せり、但此書は寫本にて傳はりて、未だ上梓せられず。
 著者は越前大野の藩士なり、其の生卒年月等は未だ之を詳にする能はざれど同藩士、唐他山、松邨九山等と略その時を同うせり。
木石園詩話.pdf
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市野迷庵『詩史顰』

詩史顰  一卷      市野光彦著
 市野光彦、字は俊卿、簣窓と號す、晩に迷庵と號す、六世の祖重光、伊勢白子邑より江戸神田に來りて質庫を開けり、四世の孫某、賢にして學を好めう、其の子光紀、香川氏を娶りて迷庵を生めり、迷庵稍,長じ、祖父の遺書を讀みて發憤し、業を黒澤迂仲に受け、經藝を研鑽せり、林述齋の講説を受け、平澤旭山、市川寛齋等と交る、年三十にして俄に交游を謝し、專らその本業に從事せり、後十餘年、徐に出でゝ舊交を尋ねんとすれど、多く老病せり、是に於て深居して讀書し、復た世と接せず、當時狩谷望之、亦だ市人にして古を好む者なり、二人相交ること兄弟の如しと云ふ、文政九年八月十四日歿す、年六十二。
 此書は、迷庵嘗て國史を讀み、南北朝の際に至ち、私に感ずる所あり、因て大塔宮・楠公父子・新田義貞・足利高氏・直義等十五人を列し、毎人七言絶句一首を作り、且つ評語を繋けしなり、其の詩史といふは、黄公遠の讀史吟評の體に傚ひたるものにて、顰といふは謙辭なり、徳川氏の世に在つて、名分未だ立たず、南北正閏の論、未だ甚だ明かならざりし時に當りて、能く此の著を成せり、史を讀むに一隻眼を具ふるものといふべし、但し足利高氏は當に高の字を書てべし、尊の字を書すべからず、是れ大義の關する所なり、今此書皆尊の字を書せり故に贅す、
詩史蕣.pdf
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安積澹泊『老圃詩〓』

老圃詩〓   一卷        安積 覺著
安積覺、字は子先、覺兵衞と稱す、澹泊と號す、又た老圃と號す、祖父正、信、元和乙卯、大坂の役に戰功あり、後ち水戸侯に仕ふ、父貞吉、繼でその碌を食む、澹泊生れて十歳にして朱舜水を師とし、長ずるに及び、博學能文にして、最も史に長ぜり、義公が大日本史を編するに及びて、澹泊は之が總裁と爲れり、元文二年、病を以て歿す、年八十二、明治三十五年十一月、正四位を贈らる。
 此書は湖亭渉筆第四卷にありて、本邦詩人の逸話を録し、唐宋詩家の佳話逸聞を記し、或は詩句の妙を論じ、瑕疵を論ずる等、頗蘊蓄を傾注せり、〓は唐韻に、戸皆反とあり、説文を按ずるに、〓、脯也といへう、詩〓とは、蓋、其の話する所、枯痩にして生肉の味なしと謙遜したるならん。
老圃詩〓.pdf
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空海『文鏡秘府論』

文鏡祕府論
六卷
釋空海著
此書は、我邦に於ける詩文話の最古なるものにして、書中概ね四聲を論じ八病を擧げ、或は格式を論じ、或は體裁を辯ず、我邦韻鏡の學、實に此に起れり、弘法大師嘗て嵯峨帝の問に答へて、天子聖哲と奏せしが如き、言々皆韻に協はざるものなし、顧ふにその入唐の時に當りて、名公鉅卿より直ちに傳授を得しものならん、市川寛齋の半江暇筆に曰く、『唐人の詩論、久く專書なし、其の數.載籍に見はるゝも、亦僅々晨星の如し、獨我が大同中に、釋の空海、唐に遊學し、崔融の新唐詩格、王昌齡の詩格、元競の髓腦、皎然の詩議、等の書を獲て歸る、後ち文鏡祕府論六卷を著作し、唐人の巵言盡く其の中に在り』と、是の編一たび世に出でゝ、唐代作者の祕奥發露せられ、殆んど遺す所なし、洵に雲霧を披きて青天を覩るの概あり、實に文林の奇籍、學海の祕〓と謂ふべし、卷を分つこと六、天・地・東・南・西・北・の六字を以て符號とし、一卷二卷といはず、其の自序に、謂ふ配卷軸於六合、懸不朽於兩曜、名曰文鏡祕府論と、著作の大旨も亦推すべし、編中に引く所の詩句、往々全唐詩に載せざるものあり、是れ亦入唐の日に見し所の各家の集、今の本と異るものあるなり。
此書、舊本誤謬極めて多く、往々讀むべからざる所あり、今嚴に校訂を加へ、文選及び唐代諸家の詩句を引けるものは、一々之を原書に參し、其誤れるものは之を正し、その闕けたるものは之を補ひ、其の兩可にして、適從する所を知らざるものは、姑く舊文を存して、異文をその下に注す、舊本、正文の旁に異文を録せるものは、今悉く之をその句下に注せり、更に 帝室の御藏に係る高山寺舊藏の古寫本を借りて之を校し、一々その異同を注せり、尚又、山田永年氏の活宇印行に係る文筆眼心抄をも參考せり、帥ち抄と書せるもの是れなり、凡そ新に注するものは必ず一小圈を施し、以て原注に別てり、但し此書按了の後、更に異文あるを發見するものは之を欄外に掲ぐ、其の語繁にして欄外に收むる能はざるものは、校補として卷末に載せたり、斯く校訂に意を用ふれども、本文の意味不明の爲めに翻譯を誤れるもの多しと信ず、讀者幸に之を指摘せらるれば幸甚。
文鏡秘府論1.pdf
文鏡秘府論2.pdf

天卷
 調四聲譜
 調聲
 詩章中用聲法式
 七種韻
 四聲論
地卷
 論體勢等
 十七勢
 十四例
 十體
 六義
 八階
 六志
 九意
東卷
 論對
 二十九種對
 筆札七種言句例
南卷
 論文意
 論體
 定位
 集論
西卷
 論病
 文二十八種病
 文筆十病得失
北卷
 論對屬
 帝徳録
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三浦晉『詩轍』(続)

詩轍
六卷  收後三卷
三浦晉著
本叢書第六卷に詩轍第一卷より第三卷までを掲げたり、此卷には第四卷より第六卷までを掲ぐ。
詩轍2.pdf

○卷之四
  篇法
格法
遇畷
造句
鋪叙
遇接
虚實
接法
偸春
偸春反格
蜂腰
蜂腰反格
對法數品
對結
一意
奪胎換骨
摘用
點化
翻案
影略
明暗
起結
襭腰
解鐙
  韻法
古韻
今韻
協韻
郷韻
落韻
借韻
失韻
傍韻
逋韻
重韻
華花
同字
傍犯
疊韻
隔句疊韻
分韻
和韻
同韻
次韻
用韻
趁韻
險韻
唖韻
寛韻
窄韻
和韻先後
依韻
追和
和歌
換韻
霾押韻
雙用
短古韻
由韻倒裝
倒押
強押
促句
單殺
雙殺
全不押韻
蓮韻
疊韻
轉韻
疊連
擲韻
重字
回音
擲韻
五絶韻法
昔義
分韻
奇韻
側韻
轉韻
○卷之五
  句 法
宇句篇章
篇什
拙起
管到
對目
正對
合掌
當句自犯
兩句一意
兩首一意
異類甥
異類對
同異混用
句中帯脇不對字
異類奇者
地名
偏枯
雙聲
疊韻
蓮綿
雙擬
回文
聯綿
回文
連珠
隔句
互成
賦體
意對
李對
奇對
字對
側軆
假對
借對
句中自對
就句
當封
子母
轉句自對
聯珠
拗句
拗律
支那音
倒裝
蹉對
雙關
互體
以二對一
一句兩節
用助宇
論腰
折句
君不見例
用古句
略字
句數学數
  字 法
安宇
禁忌
句頭疊掌
一聯四疉
一字疊用
字眼
所宇義
字眼
疵瑕
複宇
置字工夫
斡旋
櫛開
唐突
○卷之六
  雜記
題名
無題多
題著詩字
命題
絶句偶成
無題
雜詩
詠懐
詠史
樂府題
竹枝詞
子夜呉歌
邃別留別
以句入題
顧題
獨脚鼎足
單題
鼎足
雙脚
歸題
樂府
歌行
書名不書
應制
應令
應教
應需
應試
題法詳略
題法正倒
題用注法
簡走
帥事
即興
帥席
慶賀

過訪
鱠呈
人名題法
同姓自稱
同姓稱佗
俗稱

名字
單名
復名
生日壽

詩貴著題
書韻書句
題用日月
擅揚
壓卷
名家
大家
詩料
宿構
宿製

推敲
潤筆
吟社
敵手


塗沫

臼戰
詩筒
詩牌
鼓吹
横吹
挽歌
傚擬
代作
古意
長歌
短歌
警策
斧鑿之痕
要貼
斤兩
三慮思量
地名

官號
諸侯
太守
姓氏
名諱
釋氏稱呼
印章
印具
朱印
青印
詩箋
僭稱
佳節三作
和製
用事
故事
詩癖
妙悟
驚F人
戲調
口占
口號
口詩
詩讖
詩妖
詩蝸
詩福
鬼詩
摘用
鱠答詩鱧
澁體
唐明
唐明之異
三變
格字
韻字
聞剰套
贏得
取次



蒼茫





若爲
匝耐

等閑


慇懃
丁寧








與兼和

無端
早晩
曉夕
明到
慇懃


向來
見読
聞説
耐可
其奈
其如
隔是
不分
生僭
卻取

看來
不會


碧桃


殘雪
初月
多少
隨意
任佗
儘教
遮莫
終古
行矣
好去


不財管
只管






唯獨
切頻
忽乍







如若




風塵
芙蓉
詩歌
童謠
祝辭


駢語
掩韻
和詩
梵詩
蠻詩
國字詩
助聲
詩歡
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2006年06月26日

市川世寧『全唐詩逸』

全唐詩逸
三卷
市川世寧著
此の書は、全唐詩に漏れ我邦に傳はりたる詩のみを捜索蒐輯せしものなり、著者の傳は、本叢書第二卷「談唐詩選」の解題に見へたり。(文化紀元春三月發発江湖詩社藏版)
全唐詩逸.pdf
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加藤良白『柳橋詩話』

柳橋詩話
二卷
加藤良白著
加藤良白、善庵と號す、又た草軒、富春と號す、姫路藩の醫員にして學を好みて交藻あり、江戸に到りて、太田錦城の門に入る、人と爲り、滑稽洒脱、好んで談笑して人の頤を解かしむといふ。
此書は隨園詩話の體に傚ひたるものにして、其意強いて門戸を立てゝ、唐宋の優劣を爭はず、多く我邦の古代の詩に關する逸話を收め、且同時の名家の作をも録せり、又以て一時の興會を想見するに足らん。(冨春館藏版)
柳橋詩話.pdf
posted by うわづら文庫主人 at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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