2006年07月01日

菊池五山「五山堂詩話」続

五山堂詩話十卷收・三四五六之四劵  菊池桐孫著
五山堂詩話2.pdf

五山堂詩話から続く。
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菊池五山「五山堂詩話」

五山堂詩話 十卷 收二卷    菊池桐孫著
 菊池桐孫、字は無絃、五山・娯庵・小釣舎は皆その別號なり、左大夫と稱す、讚岐の人なり、江戸に出でゝ、市川寛齋の門に學ぶ、遂に止り住し、帷を下して教授す、特に詩を以て鳴る、文政中高松侯擢んでゝ儒官とす、安政二年六月十七日歿す、年八十四。
 山本北山、僞唐詩を排撃せしより、海内靡然として宋詩に向ふ、然れども其の謂はゆる宋詩は、眞の宋詩に非ず、五山は市川寛齋の江湖詩社に入れり、故に又僞宋詩を排撃せり、此書は多く同時の作家及び社中諸子の傑作を録せり、此書によりてその人と詩とを世に傳ふることを得たるもの亦尠からず、時に古人詩中の典故熟語等に就いて攷證する所あるも、其の所長に非ず。
五山堂詩話.pdf
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林瑜「梧窓詩話」

梧窓詩話

二卷
〓披林瑜著
林瑜、字は孚尹、〓坡、又は蘭坡と號す、通稱は周輔加賀藩の儒官となり、大に藩内士民文學の氣風を鼓吹せり、其の少きや、曾て江戸に遊び昌平黌に學びたりといふ、天保七年七月歿す、年五十六。
此書は「泛く唐宋元明清の詩を論じ、特に宋詩を學ぶもの、多くは温雅麗密を好まずして、奇字僻典を用ふるを好むは、下劣の詩魔なりとし、以て僞宋詩を排撃せり、其の他、詩語を擧げ攷證する所、皆精緻を極む、大窪詩佛の序に、學問之博、考證之精、云々といひ、以て此れを稱揚したるは、蓋過褒に非るなり。

梧窓詩話.pdf
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石川丈山「詩法正義」

詩法正義
一卷
石川 凹著
石川凹、初の名は重之、嘉右衞門と稱す、丈山と號す、又だ六々山人・四明山人・凹凸窩・大拙・烏鱗等の號あり、參河碧海郡の人なう、初め徳川家康に仕ふ、大阪の役・其の麾下に在り、殊功を建てんと欲して、獨、營を出で丶先登し、首二級を斬る、然れども其の軍令を犯すを以て黜けらる、是より、遂に京師に閑居す、藤原惺窩の門に入り、林羅山等と交る、寛永中、叡山の麓に詩仙堂を築きて詩酒風流以て世を送る、後水尾上皇其風操を高しとして、徴して之を見んと欲す、丈山即ち和歌を書して之を上り以て之を辭す、寛文十二年五月廿三日歿す、年九十、著す所、覆醤集、北山紀聞等あり。
此書は先づ規式意匠結構指摘の四目を掲げて、作詩の大體を示し、次に詩源總論の目を立て、平仄の諸式を列擧せり、其の次に著題の法・絶律排律の格法等に就いて古人の説を引いて述べたり、瑣々小册子と雖、詩學の大要に於て、略之を盡せり。末尾に記する、所に据るに、此書は某人の作詩法を問へるに就き、それに答へんが爲めに特に執筆せしものなり。(貞享元年季秋中浣日梅村彌右衞門梓行)
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中井竹山「詩律兆」

詩律兆
十一卷
中井積善著
中井積善、字は子慶、竹山と號す、通稱は善太、大阪の人なり、郎ち甃庵の長子にして、弟履軒と倶に宋學を五井蘭洲に受く、我邦の宋學を爲すもの頑冥固陋にして.一に朱読を墨守し、片言隻字と雖もこれに違ふことを爲さず、竹山は大本は朱子を以て根柢とするも、世儒の偏隘に倣はず.亦頗る詩文に渉れり、常に曰く.吾が學は林に非ず山崎に非ず、一家の宋學と、晩に甃庵の創する所の懷徳書院に長たり、育英を以て業とす、薩肥二侯重碌を以て聘すれども、皆辭して應ぜず、文化元年二月二日歿す、享年七十玉、履軒私に謚して文惠と曰ふ。
古來我邦の作家は、往々聲律に疎なり、改に作詩法を説ける書は多くあるも、未だ聲律に及ぶものあらず、偶これあるも、其の説く所は淺近にして、根本に溯りて之を詳にするものあらず、今此の書は近體の詩に就いて、恆調變調の目を立て、一々例を引いて之を明にせり、而してその引證する所は、律詩は杜甫を以て主とし、旁ら四唐宋明に及べり、末尾の兩卷には、作詩に關する論説を掲げたり、本叢書第一卷に收めたる盧松江の唐詩平仄考と共に、詩界の雙壁といふべし.
(安永五年十一月鳩功、江戸須原茂兵衞京林權兵衞、大阪松村九兵衞、井上丹六、良野六兵衞、)

詩律兆1.pdf
詩律兆2.pdf

詩律兆目録
○卷之一
五言律詩上
正格
 恆調
 變調
○卷之二
五言律詩中
偏格
 恆調
 變調
○卷之三
五言律詩下
拗格
 正格拗起句軆
 偏格拗起句體
 偏格拗前聯體
 偏格拗前聯鱧
 正格拗後聯體
 偏格拗後聯體
 正格拗結句體
 偏格拗結句醴
 正格拗二聯體
 偏絡拗二聯鱧
 前正後偏相墾體
 前偏後正棚孚鱧
 一正一偏交互鱸
 一偏一正交互體
○卷之四
七言律詩上
正格
 恆訓
 變調
○卷之五
七言律詩中
偏格
 恆調
變調
O卷之六
七言律詩下
揚赭

正格拗二起句一體
偏格拗二起句一體
正格拗二前聯一體
偏格拗二前聯一體
正格拗二後聯一體
偏格拗二後聯一體
覇格拗二結句一體
偏格拗二結句一軆
正格拗二二聯一體
偏格拗二二聯一軆
前正後偏相牛體
訪偏後正相孚體
一正崗編憂互軆
一轗一正交互體
拗格

○卷之七
七言絶句上
正格
 恆調
 變調
○卷之八
七言絶句中
偏格
 恆調
 變調
○卷之九
七言絶句下
拗格
前正後偏體
 前偏後正軆
○卷之十
餘考
 體格
 四聲之拘
 八病之非
 正格偏格
 拗體
 雜評
○卷之十一
附録
 論一
 論二
 論三
 論四     
 論五     
答大出子友書 
上府城大鎭羽侯書
與紀世馨書
詩律兆目録終
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