附録 一卷
西島長孫著
西島長孫、字は元齡、良佐と稱し、蘭溪と號す、江戸の人、本姓は下條、長孫始め西島柳谷に從ふて學ぶ、柳谷其才を愛し、養ふて子とせり、學極めて博く、最も詩に長ぜり、昌平學の教官たり、嘉永五年十二月十五日歿す、年七十三、此書、一に孜々齋詩話と名く、今孜々齋詩話と題署せる本と、此の書とを對校するに、孜々齋本は此書より多きこと十六條なり、今此書中に〔補〕と書せるものこれなり、又た、石徴士之後」「藍田東龜年心賦云」の二條を下卷の初めに載す、其の他は順序に相違あることなし、されど字句の間には、往々増減あり、今一々原文の下に其の異同を録し、廓弧を施して以て原注に別てり、孜々齋本には附録を載せず、且つ跋語も頗る異同あり、唯兩本その孰れか先、孰れか後なるを知らざるなり、二本竝に寫本にて世に傳はり居り、未だ刻本あるを見ず。
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