2006年06月27日

松邨良猷『詞壇骨〓』

詞壇骨〓

一卷
松邨良猷著
松邨良猷字は公凱、九山、又は栖雲と號す、越前大野藩の醫官なり、文政五年五月十三日歿す、卷末に碑文を載せたれば、茲には行實を略せり.此の碑文は舊大野藩士石川三吾君が、特に九山の墓石に刻せるものを寫して、贈られしものなり.
此書は、山本北山の著はす所の作詩志〓.作文志〓の二書の誤りを抉摘せんが爲めに作りしなり、劈頭先づ山田正珍の作詩志〓の序を論じ、次に志〓の本文に就いて論駁したり、作文志〓に對しては、議論正體を失はずと曰ひ、有用の書と曰ひ、肯綮に中ると曰ひ頗る北山の議論に贊同せるも、北山の譯文に對しては、頗る攻撃を試みたり、要するに九山の言ふ所根據あり、取るべき所多し、然れども九山は、北山の傲岸なるを惡む、故に必ず勝たざれば巳まずとするの氣象筆墨の間に見はる、是を以て往々強詞を以て人を壓せんとする所あり、是れ讀者をして慊焉たらざらしむる所以なり、此の書を著したる顛末は次に載せたる藝園〓莠下卷第六頁に詳なり、其の言に據るに此書は當時未だ印行せずといふ、故に世に存するもの極めて稀れなり、今、余が家に藏する所のものは九山の自筆本にして且つ「松邨氏」といふ藏印を押せり。

詞壇骨〓.pdf
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松邨良猷『藝園〓莠』
Excerpt: 藝園〓莠 二卷 松邨良猷著 此書は山本北山の作文率、及び孝經樓詩話の謬説を論駁せんが爲めに作りしものにして、前に掲げだる詞壇骨〓*と竝べ看るべきものとす.(文化八年辛未正月江戸履山堂發行) 藝園〓..
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