2005年02月21日

木谷蓬吟「淨瑠璃語の特異性」

 厳確な意味から浄瑠璃節と云ふと、頗る広範囲に亙つて、竹本義太夫の創めた義太夫節から、現存の長唄、常盤津、富本、清元、新内、一中、河東、古いところでは半太夫、文弥、薩摩、語斎、外記、土佐其の他を包含した汎称である。しかも義太夫節を除いた他の諸流は、多く関東で発展した関係上から、義太夫節をも、浄瑠璃節の一派として見てゐる。ところが関西では、義太夫節がひとり盛んで、全く他流浄瑠璃を圧して其の覇権を把握した為め、浄瑠璃と云へば、其のま丶義太夫節を指すことになつてゐる。それだけにまた、他流に比して総てに於て優れてゐることも事実であつて、殊更国語の問題に関しては、一層其の感を深うするものがある。それでこ丶には、義太夫浄瑠璃にのみ限定した訳である。

kitani_jorurigo.pdf


『国語文化講座』国語藝術篇所収。

木谷蓬吟は1950年没で、著作権は消失している。



posted by うわづら文庫主人 at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 国文学論文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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