2006年06月26日

長野確『松陰快談』

松陰快談   四卷    長野 確著
 長野確、字は孟確、豊山と號す、父名は祐清、伊豫川ノ江の人、七歳にして句讀を郷師宇田川南海に受け、弱冠にして浪華に遊び、中井竹山に師事す、竹山歿し、笈を負ふて江戸に至り、柴野・尾藤・古賀三博士に見え教を受け、初め曾て神戸本多侯に仕へたるも、一朝病と謝し官を辭し、退いて家居し、刻苦書を讀み、古文を學ぶ、性狷介世に媚ぶる能はず、志を得ずして歿す、享年五十五、時に天保八年八月二十二日なり,
 此書は詩話・文話以外に、學術談あり、歴史談あり、修養談あり、書畫筆墨硯紙印章の談あり、若し夫れ徂徠南郭東涯鳩巣諸儒の詩文學術を月旦するが如き、尤もその識見を見る、此書早く清國に傳はり、昭代叢書癸集に收められたり、原書の分卷を廢し、合せて一卷とし、且つ序文を省けり、卷内時に字句を刪れる處あり、
 第一卷末章の末尾の噫の字を削り、第三卷末章の末尾の一句を削るが如き、是れなり、殆んど何の意なるを知らず、皆大義に關する所に非ず、故に今一々之を校勘せず、一篇の跋丈、今これを卷末に附載す。(京都書林積玉堂梓行)

松陰快談.pdf
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太宰春台『詩論』

詩論一卷
                       太宰 純著
附録一卷      、
 此書は、唐虞三代より、漢魏六朝、唐宋以下歴代の詩の洛革を敍述すと雖、著作の本旨は、明詩の唐詩と似て非なる所以を論じ、特に李于鱗を批評するを以て主眼とせり、故に明詩の徒に唐人の口吻を學び、饒釘綴緝して章を成し、宛然剪綵の花の燦爛として人目を照らすと雖、然も些の生氣なきを論じ、中に就いて李于鱗は最も此病に中れるを詳述せり。 附録は、徂徠の編する所の「唐後詩」に載せたる于鱗の詩を掲げて、其の紕繆を摘發せり。著者太宰春臺の小傳は、本叢書第三卷「斥非」の解題に見ゆ。
太宰詩論.pdf
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奥綵巖『綵巖詩則』

綵巖詩則 一卷 奥 綵巖著
此書は、信濃の村上某といふものが作詩の法を問ひしにより、それに答へたるなり、專ら近軆の詩を學ぶに心得となるべきこと二十餘條の目を擧げたり、著者の名字郷貫は之を知るに由なけれども、詩法を論ずること極めても、平易にして、初學の士に益あり、原本は寫本にして、三村清三郎氏の藏〓に係れり。
綵巖詩則.pdf
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猪飼敬所『葛原詩話標記』

葛原詩話標記     一卷          豬飼彦博著
 豬飼彦博、字は希文、敬所と號す、通稱は太郎右衞門、近江の人、巖垣龍溪の門人なり、人と爲り謹慇にして、記性に富めり、凡そ書を讀むに、一たび目に觸るれば終身忘れず、經史の外、博く群書に渉れり、大和の谷三山の質問數十條に答へたるが如き、以てその博識の一端を見るに足る、最も經書に明かに、特に三禮に精通せり、「讀禮肆考」の著あり世に行はる、又、大田錦城の九經談を批評し、頼山陽と南北朝の正統を論ずるが如きは人の熟知する所なり、晩年に津藩に聘せられて優遇を受けたう、其の兩目を失ふに及び、尚ほ藩侯に侍して經義を講じたり、弘化二年十一月十日歿す、年八十五。 此書原本は余の家藏にして、葛原詩話の欄外に敬所翁が自筆にて記せり、今之を鈔出して一卷とし、假りに標記と名づけたり、(敬所翁、四書標記の著あるに因む)僅々十四條に過ぎずと雖、希覯の書なれば、茲に掲ぐることゝせり、原本には松蘿館の印を押せり、(摸刻して目録の背に載す)、松蘿館は巖垣氏の號にして、龍溪は葛原詩話に序を載せたり。
4
---------------------[End of Page 204]---------------------
葛原詩話標記目録
卷一
 載筆一     雲兜一     御所、仙洞二   冰雪容二
 倒用文字二   覆杯有二義三
卷二
 惱公、負公三  開爐三   唐花、唐子三  坪四
卷三
 吾妻鏡跋四
卷四
 番四     總評四
目録終
葛原詩話標記.pdf
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六如『葛原詩話』

葛原詩話
四卷
釋慈周原著
端隆編次
此書は六如上人が詩材となるべき語句を抄出し、一々これが出處を討ねて疏記し、積みて二十餘卷を成せしを、其の友端隆が之を取捨し、且つ己の舊聞を加へ、編次して四卷とし、六如が東山眞葛ゲ原に隱棲せしを以て、葛原詩話と命名せしなり、六如は京師惠恩院の僧にして、名を慈周といふ、六如は其字なり、無著菴叉は白樓と號す、近江の人、少くして讀書を好み、彦根の野東皐に從ひて學ぶ、後、江戸に到り、劉龍門に從ひて修辭を學ぶ、又詩を嗜み、恆に木下・物二社の僞唐詩を憎み、始めて古轍を改め、宋詩を唱ふ、曾て曰く、蘇陸二家は、實に少陵を學ぶの階梯なりと、海内是れより宋詩を崇べり、彼の唐詩を排撃せし山本北山の如きも、亦其風を聞いて起りしものなり、唯六如は好んで尖新なる熟字を喜ぶ、此書に載する所、亦その所好に從へり、故に梧窓詩話に、近人好用奇字、蓋六如老衲爲之張本といふ、謂はれなきに非ず、五山堂詩話にも亦た渠一生讀詩、如閲燈市覓奇物故其所著詩話、只算一部骨董簿、殊失詩話之體也といへり、六如は享和元年三月十日を以て歿す、壽六十五歳なり、本編に繼いで尚ほ後篇四卷ああり【次卷に掲ぐ】
又た六如詩鈔あり、世に行はる、端隆、字は文仲、春莊と號し、順治と稱す、江戸の人なり、家を京師に移し、業を清田憺叟に受く、賈に隱れ、詩才巧妙なり、人と爲り卑謙にして名に遠ざかる、故を以て世人知るもの少し、春莊詩稿の著あり。
葛原詩話.pdf

葛原詩話目次
 卷一
古先生
口號
不弱

耐可
雪然
雁許
勤渠

烟霞
霞子
煙子
煙客
金煙筒

不分
可是
引首
關防
三月三日潮退
靉靆鏡
沈年
看看
旋旋
疊字
虎狼之秦
秦覺v之
花海
陸海
人海
鶯花海
屈原塔
自望
養空
老兵
老革
載筆
三八
雙日
隻日
放朝
紙鳶
以國字譯漢語
二十日艸
具慶
偏罰
早梅
晩梅
自澤辟邪圖
橘花香
柚子
柚花
柚實
孔明銅鼓
生衣
熟衣
水枕
金樽凸
殘日兩竿
卓袱
雲兜
詩嚼
詩痕
詩手
名印氏字
雨中東坡圖
花楦
插〓
弗地
瓜〓
詩丸
詩瓢
潮字活用
燃帶
能樣嬾
能底巧

無如
天應老



碧花
御所
仙洞


初秋賞月
沒賽
中秋陰晴
白杜
杜酒
杜茅柴
東西玉




老罷
當去聲

三香
四嬋娟
寺子
褸子
堂子
作麼
夫須
獨速

孰何
白艸
冰雪容
攙先
攙前
山長
將命乞花


耐 奈爾
連翹花
倒用文字
欸冬花
石竹花
蓴菜
木假山


裂風景
黄公
公禽

蒼甚
雁嘶
蛤吠

相字入聲
高齋
鴨觜船
缺瓜船
掘頭舩
橛頭船
瓜皮船
畜眼
畜耳
漫輿
覆盃有二義
星塞
底是
投老
渤海傳
題松詩
四暢詩

 卷二


那著

第一

〓有
剩在
折剩
掠剩
竹杠
腷膊


紙烘
芋衣
多時
茶仙
打包
桂包
寄包
翆微皇子
嚮也
昔焉
昔者
頃者
遽如詐
如許
訝許
許來

應可
可應

堪勝
可教如
蘸甲
濡甲
斷梅
撫筆

何許
麂眼籬
卍字欄
磑風春雨
惱徹

惱公
負公
怪生
生妬
生怯
生恨
生愁
匹如
匹似
氣條
直脚梅
春立
開爐
南天竺
黄山谷
朱晦菴
竈戸
肉般紅
花映肉
花友
秤友
恰則
且則
也則
殺卻
千萬
萬一
鄭重
蟋蟀
觥録事
熟食
炊熟


未委
奈得何
不奈得
耐得
奈得
何奈
奈何
奈何二字分用二句
若爲
撥忙
一霎
稍時
生酒
煮酒


忘字兩音
長字
朝字
遮渠


不贖鳴

節略古人名
寒櫻
唐花
唐子
斷年
斷林
斷車
住字例
暖熱
温暖
詩國

〓苴
〓〓
劣能


爲花
眼看
鐺脚
品字
掌似
葉似
格是
隔是
李青蓮
王半山
白鳥
小茶
一〓泥
天狗舞
揉柏爲獸形
紙針
黄蔑舫
黄蔑樓








朱塁
雲和
著急
著忙
壓尾
婪尾
一搭
一派
一桁
一梳
一鬨
一掩
數掩
奈爾何
始奈何
停待
清平調

剛道
三絃

斐然之作
花杵

平欺
平交
平視
平添
平臨
平沈
平填
平翻
撚指
僂指
倒指
下程
破程
駐程

不道
可窯


渾頭
何似
重慶
偏侍

 卷三
種齒

斂昏
火閤
火籠
柳箱
布樸
殺更
殺點
惡春
頓著
安著
安頓
渠伊

款段


一併來
作茶
落磴
頭茶



摘索
窰烟
惱損
惜春御更
買春錢
墨君
何似生

誤馬
醉馬
弄花一年
野燒瘢
一絢絲
履絢
涙雨
恰恰
半仙
邀勒
酒屡顏
耳鑒
耳學
耳食
目食、
梵放
梵腔
漁梵
此字用法
〓〓
〓筆
劉寄奴
牢晴
上牢晴
〓睛
堅晴
酣晴
爛晴
老晴
買空

都盧
都來
平頭
等頭
偸風景
柴戸
曾來
副取
家江
家山
逹磨賛
移寫

春粘

詩省字法


最是
新奇句
清權堂集
詠物詩
吾妻鏡跋
櫻花詩
乾隆帝机
日本裘
聚文韻略
驛路鈴
無藉


廉繊
苦相
劣相
端相
平相

插柳
賣柳
白面
蒲鴿
狸首
金釵
枕頭
斬新
斬齊
上番
頭番
新番
白道
白路

碧桃
重字平去
鄭花
〓地
埓地
撲地
歌莫哀
楓花
春楓
借言
借如
成褫
綻衣
無籍在
女郎花
晉張翰之翰平去二聲
塔樹
菊樓
積漸






白著
法鼓



老推
破械
紫邏
聞健
聖得知
探請
探支
初鶯
初鴈
初雪
送雪
新鵑
海色
高花
高葉

 卷四
決明
披風
學田學糧
沙戸
挨拶
繍成
繍出
纈就
日給藤
八行
相輪楪
都合

禽聲
青秧露
破卯
犯卯
緑油天
幕天
茶天
小梅
雁奴
幼圃
半涼
半風
還扇
寄所寄
雲烟過眼録
尺呉寸楚
獨立禅師
清忙
乾忙

刷墨
流鶯
一向
何所如
笥月
恨月
無處

獪字乃字皆字押韻
嬌饒
早月
〓〓
詩本
畫本
人間萬事塞翁馬

窠臼
案山子

番僧
圓屋
團蕉
團茅

蕉葉盃
蕉葉量
茅柴
無名
叢祠
〓花
〓歩
〓樺
茶歌
湧金門外有輕輿
青腰
吟味
占景盤
向道
金迷紙醉
憑仗
雲日鍍金
日香
晝三更



〓雪毬
河身
店身
樹身
酒海
耄丹
壯青
〓〓
花宅
紙瓦
頑麻
酸麻
拜殺
香殺
清殺
儷殺
冰殺
渇殺
雌甲辰
小戊子
雌甲子
花甲子

豁除
可愛
爲憶
狎恰
洽恰
平章


薊花
料理
料簡
檢校
昆布
還嬾去
笑鹽
柵〓
綵筆
強半
軟半
半段


留春







閑閣
梱束
差排
驅排
撥捩
抵敵


偬潺


分擘

剪刻

僧稱
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小畑行簡『詩山堂詩話』

詩山堂詩話
一卷
小畑行簡著
小畑行簡、字は居敬、詩山と號す、又た眞隱と號す、通稱は、良卓、京都の人にして、江戸に住す、明治八年七月四日歿す。
此書は西國漫遊中に得たる所の詩に就いて、格律風調共に優秀なるものを採りて之を録せり、詩聖堂詩話・五山堂詩話等と略ぼ其の體を同うせり。
詩山堂詩話.pdf
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大窪天民『詩聖堂詩話』

詩聖堂詩話
一卷
大窪行著
大窪行、字は天民、詩佛・痩梅・詩聖堂・江山翁は、皆その別號なり、通稱を柳太郎といふ、因て又た柳沱居士と號す、常陸の人にして江戸に住せり、市川寛齋の江湖社に列し、柏木如亭・菊地五山等と交り、詩名海内に噪がし、後ち山本北山に師事せり、天保八年に歿す、壽七十一。
此書は、專ら宋詩を鼓吹し、江湖社同人及び知友の作にして風調絶佳なるものを録せり、其の書たる纔に一卷に過ぎざれども、尤も佳話に富めり、五山詩話堂と相伯仲せり。
詩聖堂詩話.pdf
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長山樗園『詩格集成』

詩格集成
一卷
樗園長山貫著
此書は宋元明清の詩話、及び諸家の隨筆雜著に就いて、詩の體格聲韻等に關する説を抄録したるものにて、時に又自説を録せり、絶えて、新奇にして人を喜ばしむる所なきも、布帛菽粟、日用缺く可らざる説多し、原本は木雕活字本にして、世に流布するもの極めて稀れなり、序跋なし、故に著者の履歴及び刊行の年月を知るに由なきは、洵に遺憾なり、原本には、目次を掲げず、今新に之を作り卷首に置き、以て査閲に便す。

詩格集成.pdf

詩格集成目次
詩之原始
詩體
正格
平仄
押韻
無韻詩
和韻
追和
詩題
無題
樂府
雜詩
口號
口占
詩八病
句眼
調聲
練字
同韻病
八腰仄
蜂腰
古詩
聯句
律體
排律
絶句
句中對
蹉對
假封
扇對
三言詩
三截體
句作兩節
拆句格
折腰句
倒句
翻案句法
疊字體
用子母字粧句法
四異格
應字格
雙尾格
損益字法
三韻律
五句格
五言三句格
隔句韻
疊韻體
偏傍體
囘文
首尾吟
略字格
益字格
五七言格
六七言格
三七言格
轉句六字格
三五七言格
三韻分押
五平五仄體
偸春格
十字句法
六言詩
互體
擲韻
轆轤韻
別體
集句詩
拗句格
呉體
虚接格
香奩體
竹枝詞
楊柳枝
白戰
用助字格
雙聲疊韻
襲用體
古入姓名藏句中格
藥名入句中格
隱語
倒字
詩癖
詩地相肖
剽竊
拙句
詩話
詩文集
梵詩
詩境
餘論
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貝原篤信『初學詩法』

初學詩法  一卷   貝原篤信著
 貝原篤信字は子誠、益軒又た損軒と號す、通稱は久兵衞、筑前の人、世,福岡侯に仕ふ、明暦中京師に遊び、松永尺五・山崎闇齋・木下順庵の諸儒に從ひて學ぶ、老に及び藩侯の禮遇甚だ渥し、正徳四年歿す、年八十五、
 此書は古今の詩に關する説話を集め、項を分ちて之を録す、大抵平易穩當なるものを擇び、初學をして正路に向はしめんことを期せり。延寶八年七月新刊)
初學詩法.pdf
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原田東岳『詩學新論』

詩學新論  三卷      原 直著
 原直(原田氏、自ら修して原とす)直、字は温夫、東岳と號す、吉左衞門と稱す、越後の人、本姓は酒田氏.出で丶原田氏を嗣ぐ、原田氏は日出侯の世臣にして、巨室を以て藩の大夫たり、東岳、經義を伊藤東涯に學び、叉た服部南郭に從ふて古文辭を修む、天明三年十二月三日歿す、享年五十有五。
 此書は、三百篇より説き起し、明代に至るまで、各時代の詩風を細に詐論せめ、特に唐明二代の詩に就いては、詳備を極めたり、江村北海の序に、此書雖論駁不一、要爲嘉靖諸才子發耳と言へり、以て其の著作の大旨を推すべし。
詩學新論.pdf
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2006年06月24日

梅室洞雲『詩律初學鈔』

詩律初學鈔 一卷      梅室洞雲著
 此書は五七言絶句の作法を述べたり、名づけて初學鈔といへり、故に其の説く所は極めて平易なり、其の内容は、目次を觀れば一目瞭然ならん、著者の傳は、詳ならず、跋に延寶戊午難波欷授とあれば粗ぼ其の時代と身分を知ることを得。
(延寶六年八月上梓文臺屋次郎兵衞)
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太宰純『斥非』

斥非
一巻
太宰純著
太宰純、字は徳夫、春臺と號す、又た紫芝園と號す、通稱彌右衞門、信野飯田の人、本姓は平手、租、言親、加賀侯の大夫横山氏に仕ふ、父、言辰出でゝ姻族太宰謙翁の嗣となる、因て太宰氏を冒す、謙翁は飯田侯の臣なり、春臺初め程朱の學を修む、徂來を見るに及んで、大に悦び、其の舊學を棄てゝ古學を講ぜり、然れど晩年甚だ徂來に満たざる所あり、詩文に至りては、痛く李王を斥く、「文論」「詩論」を著はして縱横に之を論ぜり、延享四年歿す、年六十八。
此書は我邦の學者の文字の使用を誤り、姓名字號官職等の書式の差へるものを擧げて之を指摘せり、此書版本二種あり、江戸刻本と浪華刻本とこれなり、今此に掲げたるは、江戸本なり、浪華本は原尚賢の序に謂ふ所の盜刻の本なり、浪華本には林義卿の序あり、(今特に原氏の序の次に之を掲ぐ)この本は世に傳はるもの甚だ稀なり、今二本を對比するに、毎章の順序は同じきも、字句の異同甚だ多し、思ふに浪華本はその初稿に據りて上梓せしものにて、江戸本は他日の定本に據りしものならん、浪華本は斥非編と署せり、其の名稱も亦同じからず.
浪華本は延享元年八月に菅生堂河内屋宗兵衞の上梓する所にして、江戸本に先だつこと凡そ一年なり、江戸本には附録として春臺の「孟子論上下」「封建論」「朱子小學論」、「内外教辯」「讀仁齋論語古義」「讀仁齋易經古義」「病餘間語」「對客論文」の九篇を載せたり、詩學と交渉なきを以て、今之を省けり。(延享二年六月新刻、明和四年五月再刻江戸書肆文英閣青竹樓)
斥非.pdf
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津阪孝綽『夜航餘話』

夜航詩話    六卷 收本叢書第二卷
夜航餘話  二卷
津阪孝綽著
津阪孝綽、字は君裕、東陽と號す、伊勢の人なり、父を節翁と日ふ、年十五にして、醫師村瀬氏に依る、居ること三歳にして、心に其の技を鄙み、成らずして去る、笈を京師に負ひ、專ら經業を攻む、學ぶに常師なく、晝讀み夜抄して、或は曙に達するに至る、後帷を輦下に下し、古學を以て家を立つ、來り學ぶもの頗る多し、天明戊申、郷に還り、儒官に舉げられて、十五口糧を賜ふ、學館の創建せらるゝに及び、督學兼侍督に任ず、文政八年八月二十三日歿す、年七十、此書、名づけて夜航といふ、その義は拙堂翁の序にて明かなり、既に夜航雜載の客話に擬したれば、その述ぶる所一に非ず、或は根本的の議論あり、或は零碎の設話あり、若しその種類を擧ぐれば、故典に、韻法に、句法に、字法に、その他凡そ詩學に必用なること、一として録出せざるはなし、
正編は漢文を以てし、餘話は眞假交り文を以てせり、餘話には多く國歌俳句を引きて、作詩の法を説けり、東陽翁は、初學のもの詩を學ぶを以て、經學を修むるの門戸とせり、此の見地よりして詩話を著はす、是れ尋常一様の詩話と、その撰を異にする所以なり。(天保七年印行)
夜航餘話.pdf
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芥川丹丘『丹丘詩話』

丹丘詩話
三卷
芥煥著
芥(芥川自ら修して芥とす〉煥、字は彦章、丹丘と號す、又泥養軒と號す、京師の人、宇野鼎に學べり、薔薇館集、詩家本草等の著あり。
此書は、詩法譜・詩體品・詩評斷の三門に分ち、古今諸家の詩に關する説話を抄し、之に自家の論斷を加へたり、又詩體品には、唐人の同題の詩を竝べ記して、その句法篇法に就いて批判を下せり。(寛延辛未正月、平安書肆唐本屋吉左衞門刻)
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津阪孝綽『夜航詩話』

津阪孝綽、字は君裕、東陽と號す、伊勢の人なり、父を節翁と日ふ、年十五にして、醫師村瀬氏に依る、居ること三歳にして、心に其の技を鄙み、成らずして去る、笈を京師に負ひ、專ら經業を攻む、學ぶに常師なく、晝讀み夜抄して、或は曙に達するに至る、後帷を輦下に下し、古學を以て家を立つ、來り學ぶもの頗る多し、天明戊申、郷に還り、儒官に舉げられて、十五口糧を賜ふ、學館の創建せらるゝに及び、督學兼侍督に任ず、文政八年八月二十三日歿す、年七十、此書、名づけて夜航といふ、その義は拙堂翁の序にて明かなり、既に夜航雜載の客話に擬したれば、その述ぶる所一に非ず、或は根本的の議論あり、或は零碎の設話あり、若しその種類を擧ぐれば、故典に、韻法に、句法に、字法に、その他凡そ詩學に必用なること、一として録出せざるはなし、
正編は漢文を以てし、餘話は眞假交り文を以てせり、餘話には多く國歌俳句を引きて、作詩の法を説けり、東陽翁は、初學のもの詩を學ぶを以て、經學を修むるの門戸とせり、此の見地よりして詩話を著はす、是れ尋常一様の詩話と、その撰を異にする所以なり。
夜航詩話1.pdf卷一〜卷三
夜航詩話2.pdf卷四〜卷六
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源孝衡『詩學還丹』

詩學還丹  二卷  源 孝衡著
 此書は初學の士に詩を作るに最も入り易き徑路を示すを以て主旨とせり、所謂換骨奪胎の法に因り、古人の詩を本として、一篇の詩を作り出だすことより.和歌を翻して詩と爲す法を示す等皆初學に切實ならざるはなし.凡骨をして忽ち神仙に化せしむるの手段なりとは、著者が書に名づけたる所以なり、然れども是れ尚ほ初學の事に屬せり、盧門の序に戒めたる所、また此書を讀むものゝ尤も心を用ふ可き所とす、著者の傳は詳ならず、(安永六年五月刻、天保八年七月補刻、大阪敦賀屋九兵衞)
詩學還丹.pdf
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市川寛齋『談唐詩選』

談唐詩選 一卷 市川世寧著
市川世寧、字は子靜、一の字は嘉祥、寛齋と號す、又た半江、江湖詩老と號す、通稱小左衞門、上野甘樂郡の人なり、少うして江戸に遊び、林祭酒正良の門に入る、學成り昌平黌の學員に補す、寛政三年富山侯に聘せられ、藩黌の敖授となり、職に在ること二十餘年、老を以て致仕せり、其の江戸にあるや、江湖社を開き宋詩を鼓吹せり、柏如亭、大窪天民、菊池五山等皆その社に列せり、文政三年七月十日歿す、年七十二、日本詩紀の著あり、
此書唐詩選は李于鱗の選に非ざるを辯じ、服南郭の校刻本の誤を指摘せり、唐詩選を讀むには必すこの書を一讀せざるべからす。
談唐詩選.pdf

一  敍言一則
ニ  唐詩選僞本甚多
三  詩選叙可以爲謡詩刪序
四  辯詩選五古甚少
五  南郭以狐白本爲詩選原本之非
六  現行本載帝京篇於卷末之誤
七  漢土無有詩選原本之證
八  辨總目云詩選摘取詩刪中詩誤
九  改正五七言古詩文字
十  詩選所收不獨詩刪中詩之證
十一 辨孫逖詩之失法
十二 改正五律文字
十三 改正五排律文字
十四 改正七律文字
十五 唐時不嫌拗體
十六 論七律對句下三連
十七 改正五七絶文字
十八 五七絶拗體
十九 崔惠董詩開生面
廿  崔氏兄弟置卷末之誤
廿一 崔氏兄弟可入盛唐
廿二 初盛中晩要大概言之
廿三 七言四句稱絶句辯
廿四 後世作者不知勒韻
廿五 五律排律以對起爲正體
廿六 南郭誤用含杯字
廿七 太白絶句用意不用意辯
廿八 古今詩刪非僞晝之證
廿九 總論一則
   計二十九條
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山本北山『孝經樓詩話』

解題
孝經樓詩話 二卷
山本信有著
山本信有、字は天禧、北山と號す又奚疑翁、學半堂逸士、孝經樓主人と號す、井上金峨を見て折中説に服し、其の誨督を受く、學成り自ら一格を構へ、經學は孝經を以て根據とし、文は韓柳を主とし詩は宋人の清新を宗とし、自ら其居を命じて孝經樓と曰ふ、是の時操觚の士、蘐園の餘風を承け、詩文は李王を宗とせり、北山因て「作文志毅」「作詩志殼」の二書を撰し、大に李王を排撃せり、四方の士其門に入るもの數百人、文化九年五月十八日歿す、年六十一、門人私に諡して述古先生と曰ふ、
此書は詩に關する熟語典故一百條を録す、其の旨、六如の葛原詩話と齊く宋詩を鼓吹するに在り、然れども彼は專ら奇語僻典を集めたるも、此は唐詩選の僞選を論じ、聯珠詩格の忠義の正書なるを論じ、滄浪詩話の謬妄を駁する等卓見少からず、今卷末に附録として北山及び佐藤一齋の聯珠詩格の序を載す。


孝經樓詩話.pdf

孝經樓詩話總目
一 載陽(巻上)
二 餘寒殘暑
三 暮春三月 九日重陽 中秋八月 九月秋
四 寒餘
五 寒夜
六 清和
七 一百五 二月二 三月三 四月八 浴佛日 正月十三 正三 六月六 觀蓮節
八 二月六夜 十三 秋三五 八月十五
九 八月十二
十 上元三五
十一 閏七夕 閏中元
十二 七月閏
十三 月初三
十四 新月非胐
十五 初月 眉月 眺月
十六 新月指胐
十七 初日 初月
十八 銅片 雨片 秋片 梅片 風片 片子 片日 芭蕉片 鮫納片
十九 一片
廿  拂曙 拂旦 投曉 侵曉
廿一 雨足
廿二 日斜 日長
廿三 午時
廿四 子夜 午夜
廿五 祈雨詩謡
廿六 僞唐詩選
廿七 眞唐詩選
廿八 漫堂説詩詳唐詩選
廿九 唐詩選 唐詩歸
卅  嚴滄溟詩話妄書
卅一 滄浪謬論
卅二 三唐
卅三 王院亭 趙秋谷 馮鈍吟
卅四 神韻
卅五 唐詩品彙誤
卅六 楊升庵評高廷禮
卅七 唐詩鼓吹
卅八 唐三體詩
卅九 全唐詩杜撰 文體明辨誤
四十 杜常非唐人
四十一 古今印史竹坡詩話誤
四十二 聯珠詩格 劍南詩鈔
四十三 佩文韻府謬誤
四十四 九九年 九九辰 九辰 重節
四十五 赤白丸
四十六 日本刀詩 風暖鳥聾碎 紅燭秋光詩
四十七 詩誤作者
四十八 打起黄鴬詩 五日觀妓詩
四十九 唐音誤
五十  三折肱 三折臀 枕臂(卷下)
五十一 筒簟 筒鈎
五十二 倒用熟字
五十三 似倒用非倒用
五十四 浮雲世事詩
五十五 麓堂詩話誤
五十六 三字疊用
五十七 疉字詩格
五十八 末厥兵
五十九 探支
六十  爛慢 爛漫 瀾漫
六十一 寒菊
六十二 柳絮 柳花
六十三 類菜 挑菜 折葵 拔蔬 綴蔬 挽蔬 稻菜 採甲
六十四 蕭鳴草誤
六十五 櫻花 櫻珠
六十六 餅 餻
六十七 午時鐘 五更
六十八 木母
六十九 燕孑花 杜若
七十 橙花 香橙 柑花
七十一 竹枝詞
七十二 柳枝詞 橘枝詞
七十三 芭蕉樹 芭蕉林
七十四 梧桐 桐花
七十五 紫藤 紅藤 朱藤 青藤
七十六 梅花紙帳
七十七 本邦書詩法
七十八 十九日重陽 十三日上巳
七十九 上巳
八十 霜月
八十一 張卿房賃
八十二 寇萊公 花鑞燭
八十三 搏拳
八十四 藕絲
八十五 僧家子錢
八十六 上杉謙信詩 十三夜 晦日 十六夜
八十七 利觜蠅
八十八 枯枝独丹 小野村芍藥
八十九 海溢 兎缺 自鳴鐘 自鳴琴
九十 古墨 祭墨詩 祭詩詩
九十一 葉染道衣
九十二 二李 三袁
九十三 宋詩選 玉琴宋詩選 宋詩鈔
九十四 茶花 様花 茗花 茶讌 茗讌 係茶事熟字
九十五 煎茶 葉茶 末茶 片茶 團茶 蝋面茶
九十六 烟草
九十七 臂閣 規矩 千里鏡 顯微鏡
九十八 況南蘋
九十九 三弦 提琴
一百 清新
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祇園南海『詩學逢原』

詩學逢原二卷  阮瑜著
此書は前卷に收めたる南海詩訣と同じく初心の爲めに著はされたるものにして.詩語と常語との相違を述ぶるが如きは、極めて卑近の處より説き出だせり、又詩は境と趣との二途ありて、千變萬化して種々の働きを爲すことを説明せり、是れ最も作詩者の知らざる可らざる所とす。
詩學逢原.pdf
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日尾約『詩格刊誤』

詩格刊誤   二卷         日尾約著
 日尾約、宇は省三、省齋と號す、江戸の人、荊山の養子となり荊山の女直子を妻とせしが蚤く歿せり。
 此書は、専ら韻法及び聲律を論ず韻法に於いては武元登登庵の古詩韻範の謬誤を舉げ、例を引いて之を辨ず、其の餘、古詩の平仄、近體の拗句を論ずるに、一一唐詩を引いて之を證せり、皆鑿鑿として竅に中らざるはなし、(嘉永三年、三都書肆刊)
詩格刊誤.pdf

詩格刊誤目録
卷上
 古詩韻法
 古韻
 古詩卒仄
卷下
 五言律拗句
 七言律拗句
 絶句拗體
 諸拗句
 律韻
 兩音
 對偶
 用重疊字
 詩語錯綜
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