幸い、福岡の古本屋で見つけることが出来、研究室の総索引の近くにおいておくことが出来て、重宝がられました。珍しく名前が書きこんであるのは、その名残りです。
池田亀鑑・紫日記・岩波文庫.pdf
一、本書は、明暦二年二月十八日、伏見宮邦高親王自筆の本を以って書寫したる由の奥書ある本を、天和二年十一月十四日に轉寫せしといふ本をもつて底本とし、別に同系統の本一二を參考せり。
一、本書は、なるべく原本の面影をとどめむことに努めたれど、読者の便を計らんがため、假名には漢字をあて、文字、假名遣の誤を正し、かつ句點讀點を附することとせり。
一、假名を漢字に直す際には、振假名を附して、原本の面目を存したり。それ故に振假名なき漢字は、すべて原本もまた漢字にて記されたるものとす。
一、「紫式部日記歌」は、内閣文庫藏の古寫本を底本とし、また宮内省圖書寮藏の一本を參考して、不審を散じたり。この歌集につき、校訂者もまた私見なきにあらざれど、今は煩はしければ之を省く。
一、本書の校訂にあたりては、畏友松田武夫氏の懇ろなる援助を得たり。記して君が友情を謝すと云爾。
昭和五年二月
校訂者識
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