2005年03月18日

藤村作「日本精神と國文學」(岩波講座日本文学)

hujimura_seisin.pdf

          はしがき
 日本精神と國文學と云ふ標題が與へられたが、これは日本文學研究の根本問題とも云ふべき大問題で、この兩者の關係を説き起す前には先づ日本精神とは何かと云ふ點を考察し規定した上で、それが如何に日本文學の本質を規制して行つたかを具體的に觀察しなければならぬのであるが、自分には今全くその餘裕が與へられてゐないので、こゝでは單に思ひつくまゝに、日本精神の重要な面を形作つてゐると考へられる一二の要素を抽出して見て、その精神が歴史的に我が文學の上にどのやうた形をとつて現れたかを一渡り眺めて見る程度にとゞめたいと思ふのである。
posted by うわづら文庫主人 at 12:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 国文学論文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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